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2007年度施肥について


使用肥料 *1
もも・すもも1号ペレット 巨峰・ピオーネ1号ペレット
ぶどう専用1号ペレット
硫マグ(粒) *2 カニガラ粉末
01 02 04 06
桃の畑へ10aあたり4〜5袋施肥。
桃の生育に必要な要素がバランスよく配合された肥料。
葡萄の畑へ10aあたり4〜5袋施肥。
巨峰・ピオーネの肥料はリンサンが多めに含まれ、ぶどう専用のほうは窒素が多めに含まれていると思われる。
畑へ、10aあたり4袋施肥。
マグネシウム(苦土)肥料。硫化物であり、土壌PHを下げる。
当農園はアルカリ性なので、その対策としての面がある。
10aあたり2袋施肥。
成分としてはキトサン。
細菌の増殖、酵素の活性のために施肥する。

ワーク魚粕粉末 脱脂糠 海藻粉末
05 05_2 07 08
10aあたり5袋施肥。有機質。
施肥することで、葉に艶がでてくる。
10aあたり3袋施肥。
菌類の増殖、酵素の活性を促す。
施用することで果実の甘みが増す。
10aあたり1.5袋施肥。
成分としてはヨウ素。
施用することで葉緑素が増え、葉が青々とし厚みが増す。

高級発酵有機454ペレット 骨粉 *3
09 10 10_2
10aあたり5袋施肥。
鶏糞、骨粉、魚粉、油粕、etcが含まれる。
堆肥代わり。労力(と金)が許せばもっと投入してもいい。
10aあたり10袋施肥。
成分としてはカルシウム、リン。
施用することで果実が甘くなる。


  • *1
    使用肥料は、施肥前に実施した土壌分析の結果を元に微調整する。
  • *2
    土壌PHは6〜6.5程度がいい。が、当農園は7を越える。
    そのため、PHを下げる必要がある。
  • *3
    かつてBSEの問題が起こったため、骨粉の輸入が禁止に。
    そのため、国内産のみ流通していて価格が上昇傾向にある。
    また、骨粉には法律で10パーセントの肥料を混ぜることを義務付けている。



肥料運搬
肥料を運ぶ
各畑毎に必要な肥料を乗せ、運搬する。


肥料混合
肥料散布準備 肥料散布準備 2
肥料散布準備 3 肥料散布準備 4
肥料を種類を変えつつ地面に空け、重ねていく。
幾つもの層になったそれを、スコップで攪拌し施肥の準備が完了。


肥料施肥
肥料散布 肥料散布 2
肥料散布後 肥料散布後 2
肥料散布。満遍なく土に撒き散らした。
下の写真は肥料散布から数日後。肥料の有機質を苗床に大量のカビが生えてきている。


土壌攪拌
肥料散布後、土壌攪拌 肥料散布後、土壌攪拌 2
肥料散布後、土壌攪拌 3 肥料散布後、土壌攪拌 4
肥料を撒いた地面を、トラクターで攪拌し肥料を土によく混ぜ込む。施肥から一週間程度の内に作業する。


肥料 etc
  • 施肥は、年内に行なう。理由は、施肥し土と混合した後、それが土の微生物に分解され木に吸収されるようになるまで時間がかかるため。

    肥料 → 微生物分解 → 非常に細かくなる → 根の吸収がよくなる

    施肥した肥料が春先に効かなければ意味がない。
    そして、春先から6月あたりにかけて、施肥した肥料分がゼロになるようにある程度計算して施肥する。
    年を越して施肥を施した場合、微生物の分解が春先までに間に合わず、6月を越して肥料が効くという事態になる可能性がある。
    その場合、木の栄養生長と生殖成長のバランスが崩れ、栄養成長に偏り十分な収穫が見込めなくなってくる。
  • 当農園の場合、生産品として枯露柿があるために、作業日程との兼ね合いで施肥は9月下旬〜10月一杯までに行なう。
    9月下旬〜10月一杯までの間に施肥する肥料とは別に、追肥という形で肥料を施すこともある。
    例えば桃の場合、果実がほんの小さいときにカーボリッチをごく少量施すということをする。
    カーボリッチは実肥、つまり即効性のカリ肥料で、栽培の要所で使用することで果実の肥大をよくすることができる。
    ただし、K(カリウム)はN(チッソ)、P(リン)、Ca(カルシウム)、Mg(マグネシウム。苦土ともいう)と拮抗作用により吸収を抑制(逆の場合もそうだが)するため、 カーボリッチを撒き過ぎないよう施肥には気をつけている。
    トマトの溶液栽培においては、カーボリッチを溶いた薬液を潅液に混ぜることで、PHの調整を行なってもいる。
  • 当農園の畑を土壌分析すると、リンが飛びぬけて多い。

    この理由は、40〜15年前の間に畑に60センチほど深さの溝を掘り、そこに木の滓を投入したときに同時にヨウリンを大量に投入*したため。
    ヨウリンは蛇紋岩を高温で溶かして砕いたもので、ガラスのようなもの。手袋をはめて作業しないと手の皮を突き破る鋭利な代物で、水に溶けにくい。 流亡しにくく、畑に投資した肥料の貯金のようなもの。リン酸は多くても、作物への過剰症はあまりないためにできる芸当。
    木の滓はパルプにする木の皮を剥いだもの。木の皮は紙にならないので。有機質になる。値段は軽トラ一台2000円程度。 これを施用することにより、畑がやわらかくなり水捌けがよくなる。施用した場所に根が伸びてきて、そこにあるヨウリンを根で抱き込むようにもなる。

    * 10aあたり軽トラで00台分の木の滓、100袋のヨウリンを投入
  • 上記の補足

    木の滓を投入するついでに、土壌の暗渠も同時に施している。

    @ 先ず掘った溝の底にビニールを敷き、
    A その上に穴を開けたパイプを敷き、
    B パイプの上に木端石、建築廃材の木のぶっとい柱をかぶせて空間を作り、
    C その上にボロボロになった光反射シートや肥料の袋などをかぶせ、
    D 土で被覆した後に、
    E 木の滓、ヨウリンを投入する。

    これをすることにより、かつて雨が降ったら膝まで長靴ごと沈み込むほどの土地だったのが、すっかり水捌けのよい畑となった。
    ちなみに、もう二度としたくないというか体力的に無理なほどの重労働であった。

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