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温室桃の管理作業


2月3日、温室桃開花
2/3開花



開花した桃に、去年採取した花粉を用いて毛羽たきで受粉をする 2/11〜
温室桃2/17 温室桃2/17 温室桃受粉
  • -20度以下の業務用冷凍庫のある農協へ預けていた、去年採取した桃の花粉を使用。
  • 今年の桃の花粉採取の様子は こちら
  • 受粉は、温室桃栽培においては品種による花粉の有る無しに関わらず、必ず行なう。


受粉後ある程度まで生長して、良否の判別が付くぐらいになった果実を選別し摘果する 3/20〜
摘果1 3/20〜 摘果2 摘果3
  • 温室桃栽培においては、実が付くかどうか分からないので摘蕾摘花という手段は無い。
  • 温室桃栽培においては、露地と違い風雨にさらされない為、花滓等を摘果の際に取り除くと良い。
  • 当農園の場合、摘果は一度のみであるため、かなりの量を一度に落している。
  • 本来摘果は幾度も見直しする事でよりよい果実を生産する技術。ただし当農園ではこの時期は忙しいため、そ
    の理想を実現できていない。


摘果後、ある程度時間を置いた後、残った果実を更に選別をしながら袋かけを行なう 4/3〜
袋掛け1 4/3〜 袋賭け2 袋賭け3
  • 温室桃栽培において袋をかける意義その一。害虫病気を防ぐ。
  • 温室桃栽培において袋をかける意義その二。袋かけの作業により残す実の数量が把握しやすくなる。最終的に
    結果収穫する大体の数量を、一目で把握出来る為、実を多く残したり反対に少なすぎるといった事が起き難い。
  • 温室桃栽培において袋をかける意義その三。除袋後の果実の着色が良くなる。
  • 桃栽培で最も重要なのはその三、着色である。どんなに大きく丸く美味しい桃でも、真っ白では市場で金にな
    らない。逆に赤くて赤くて赤黒いほど着色した桃は良い桃として高値で売れる。
  • 赤く着色しやすい品種では、袋かけを行なう必要性は薄い。


温室桃の夏季剪定1 徒長枝を切除する 4/30〜
露地桃の夏季剪定
サクランボの夏季剪定
夏季剪定1 夏季剪定2
  • もちろん手作業で、脚立に上って剪定鋏で一枝一枝目視で判断して切除する。徒長枝の対処と共に直接樹皮に
    光が当たらぬように、日陰を作る目的で捻枝を行なう事もある。
  • 大変大雑把な剪定であるため、専門の知識が無くても(あった方が良いのはもちろんだが)数分の実地講習で
    誰でも作業する事が可能になるほど、簡単な作業。
温室桃の夏季剪定2 剪定前(左)剪定後(右)
夏季剪定3 夏季剪定4
  • 当農園の樹木は、日焼け対策として木の背面に枝を満遍なく配置している。そのため徒長枝が発生しやすいの
    で、夏季剪定は必須の作業となっている。背面に枝を配置しない人も居る。
  • 徒長枝とは、実に成る花芽が付かず木の養分をどんどん吸い取って、どこまでも太く長く生長する枝。下方向
    に捻枝したり、切除する事で対処可能。木の日焼け防止の為以外にあっていい事は無い。
  • 徒長枝があると困る事その一。木の養分を矢鱈と吸い取る。実に行くはずの養分も吸い取る。
  • 徒長枝があると困る事その二。徒長枝が伸び繁茂した分、徒長枝の下にある枝に光が届かなくなる。光が届か
    なくなった枝は、衰えて枯れてしまう。
  • 徒長枝が繁茂しすぎると、薬剤を散布しても届かない箇所が出来てしまい、農薬の効果が減少する。
温室桃の夏季剪定3 剪定前(左)剪定後(右)
夏季剪定5 夏季剪定6
  • 徒長枝切除前(左)と切除後(右)で、木漏れ日が増加していることが分かるだろうか。当農園では夏季剪定
    における程度の目安として、この木漏れ日も判断基準としている。写真では分かりにくいけれども。
  • 木漏れ日は重要な要素で、これが無くては後の作業で登場する反射シートを敷く意味も半減する。
  • 徒長枝を切除したことで、下枝にも満遍なく光が通るようになる。徒長する枝以外の枝に光を当てることが重
    要で、これにより果実の品質はもちろん、来年の結果枝の育成にも繋がる。
温室桃の夏季剪定4 切除した徒長枝
夏季剪定7 夏季剪定8
  • 切除した徒長枝。集めて温室外へ運び出す。放置しておくと、途轍もなくこの後の作業の邪魔になるなので。


袋を剥ぐ 果実の果皮が白身を帯びてきた頃に作業する 5/7
袋剥ぎ1 袋剥ぎ2
  • 袋をはぐ前日、最後の薬剤散布を行なう(果実を消毒で汚さない配慮)。
  • 袋をはぐ時期は、果実の色が緑から白みを帯びてきた頃。写真の果実の時期では遅すぎる。
  • 袋を破く場合は両手でしっかりと。片手では果実ごと落したりする事がある。
  • 袋かけるより破くほうが、10倍以上速く作業が進む。ただし袋を破く時に袋の中に溜まった桃の繊毛が飛び出て
    、それが主に首筋と手に付着し、チクチクしてむず痒くなったりする。


袋を剥いだ後、反射シートを敷く 5/8
マルチ敷き1 マルチ敷き2
  • 袋をはいだ後、直ぐに反射シートを敷く。
  • 先ずは敷く準備。反射シートを用いたジグソーパズルをすると捉えて結構である。
夏季剪定によって徒長枝を切除しておいたから、木漏れ日が適度に反射シートに落ちている
マルチ敷き3 マルチ敷き4
  • 前の年に使用した反射シートと、新しい反射シートを最適に組み合わせて敷いていく。
  • 敷いた反射シートを、風で飛ばされないようにピンで丁寧に刺し留めていく。昔は石で押さえていたけれど。
  • かなり隙間無く敷いてあるが、反射シートは隙間無く敷き詰める方がやはり果実の着色が良くなる。それに隙間無
    く敷いたほうが人の仕事に誰も文句言えなくなる。自分自身でさえも。


桃が色付いてきた様子 左5/13 中央5/17 右5/22
温室桃果実1 温室桃果実2 温室桃果実3
  • 袋を破いた後、反射シートを敷いて幾日かたった、二つの写真。
  • 異なる日撮影した写真を見比べて、日に日に赤くなっていくのが分かるだろうか?
  • この頃になると、桃の果実の甘い香りが温室内にはっきりと漂うようになる。


2007年度温室桃初収穫(試験収穫) 5/19
温室桃収穫 5/19

2007年度温室桃収穫作業(本収穫開始) 5/22〜
温室桃収穫 5/22 温室桃収穫 5/22 温室桃収穫 5/22



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